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  • 執筆者の写真Etsuko Takara

アイデアを育むと言うこと。




アイデアが溢れて止まらなくなる、高良です。

振り返ると、

その要因はいくつかあると思います。


母は

私がまだ小さかった頃に

働きながら大学で幼児教育を学ぶため聴講生をしていました。

保母資格を取得したばかりもあって

私は少し実験的に育てられました。


口数少ない

おとなしい子供でしたが

裸足で土に触れることが多く、

ほとんど裸坊、あだ名は「ネッシー」でした。

指先は吸盤のように幹のくぼみに吸い付き、木を這い上がる。

野山を元気に走り回る野生児でした。

私は、学習よりも肌で習得する方を優先して育てられました。

ある年齢までは、五感をひたすら刺激する教育方針でした。


貧しさもあり、物に囲まれた環境ではなかったのも、アイデアが育まれた一つの要因ではないかと思います。

不便さ、難しさを自ら体験しない限りは、

問題意識に到達できず

なかなかパワーのあるアイデアは思いつかないものです。 

「生活に必要な物がないなら、生きていくために作るしかない。」

この発想は 今でもとても役に立っています。



私が中学にあがるころ

漫才の掛け合いのように、

アイデアを育む友達が周りにいたことも アイデアが膨らむキッカケの一つになったと思います。


逆に、

常識に縛られないアイデアを口にした途端

根拠もなく笑う人がいたなら、

そういう環境から 

距離を置いた方が良いと思います。

折角の可能性が狭まってしまうからです。


アイデアを形にするときは、

周りを巻き込んで、ユーザーになりえる人たちの声を集めて、洗練させ アイデアを補強します。

その時にはあえて 

既存の枠を飛び越えて

専門家に質問をしたり、これまで付き合いのない、自分とは正反対の人たちと関わる試みが必要です。

なによりも、

アイデアを形にするときは 自身の足を使って

利用者になりえる人達の声を直接聞きに行って、反映させることが絶対に不可欠です。

簡単に得られる情報は、その程度の価値しか生まれないからです。

多くの声を集めるために、利用者と接点のある自治体周りからはじめたのも その理由からでした。



一歩を踏み出す前は、

不安がとても大きかったのですが

踏み出してしまうと、不安は幻想だったと気づくことの方が多く、

踏み出した方が精神的には楽でした。


泥んこ笑顔、継ぎ接ぎだらけの服を見て

母は目尻を下げて、勲章だと言いました。

新しい世界に魅了されて何度も起き上がる私を見て、大人は勇気をもらったと言いました。

「明日は、昨日の様には転ばないぞう!」

布団に潜って イメージトレーニングして眠りにつきました。

けれど、

明日は違うタイプの窪みに また転びました。

しかし、

見える世界はどんどん広がっていきました。

私は広がる世界に ただ魅了されていきました。


かつて私を育んでくれた大人達、

アイデアを受け止めてくれた友達のように

「転んでも、歩けるから」

「転んでも、味方しているから」

「大丈夫だよ。」

若者達に伝えること

未来へのバトンを手渡すこと

それが私の最終目標です。



【アイデアを形に変えるための、大きなヒント】


✴︎五感を使うこと(自分事のように捉えられるようになり、アイデアをイメージしやすくなる。)


✴︎質素を意識すること

(不自由、不便を自ら経験することで問題意識を持ち、アイデアは生まれやすくなる。)


✴︎アイデアを高めあえる友達を探すこと


✴︎あえて、既存の枠を飛び出ること


✴︎不安は幻想(一歩を踏み出してみよう)


✴︎同じ転び方をしない。


✴︎広い世界を旅してみよう!

















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